毎日使う包丁。
買ったばかりの頃は気持ちよく切れていたのに、
いつの間にかトマトの皮がつぶれたり、玉ねぎを切ると涙が出やすくなったり。
そんな経験はありませんか?
毎日使っていると、なかなか気づかない包丁の変化。
実はその小さな変化が、料理のおいしさにも関係していることをご存じでしょうか。
今回は、包丁の切れ味が落ちる理由と、
KISEKI:を使うと料理がおいしくなる秘密についてお話します。

CONTENTS
01 | なぜ、包丁の切れ味は落ちるのか?
買ったばかりの包丁は驚くほどスムーズに切れるのに、
使い続けるうちに少しずつ切れ味が落ちていきます。
その原因は、目には見えない刃先で起きている変化にあります。
包丁の刃先は、一見すると滑らかな一本の線のように見えますが、
顕微鏡で拡大すると、そこには非常に細かな凹凸が存在しています。
そして使用を重ねることで、その形状は少しずつ変化していきます。
切れ味が低下する主な原因は、次の3つです。
① 摩耗|刃先が少しずつ削られる
食材を切るたびに、刃先には摩擦や圧力が加わります。
食材に含まれる硬い成分やまな板との接触によって、刃先の材料はわずかずつ摩耗します。
刃先が摩耗すると先端の丸みが大きくなり、食材に切り込むために必要な力が増えていきます。

② 変形|刃先の鋭さが失われる
刃先が十分な硬さを持たない場合、繰り返し加わる力によって微細な変形が生じます。
ほんのわずかに刃先が丸くなったり、横に倒れたりするだけでも、切れ味は大きく変化するのです。
③ 欠け|刃先の一部が失われる
硬い食材の骨や冷凍食材を無理に切ったり、刃をひねるような使い方をしたりすると、
刃先に微小な欠けが生じることがあります。
こうした摩耗・変形・欠けは、包丁の素材や刃先形状、使用環境によって発生しやすさが異なります。
日常的に使う包丁だからこそ、刃先では少しずつ切れ味の変化が積み重なっているのです。
02 | 切れ味が変わると、食材はどう変わるのか?
切れ味の違いは、料理のしやすさだけでなく、食材そのものにも影響を与えます。
例えば、熟したトマトを切る場面を想像してみてください。
切れ味のよい包丁であれば、刃先がスッと皮に入り、
そのまま果肉までなめらかに切り進むことができます。
一方で切れ味が落ちた包丁では、皮を切り始めるために押す力が必要になります。
その結果、果肉や細胞を押しつぶしてしまうことがあります。
玉ねぎや葉物野菜も同様です。
食材の細胞は、細胞膜や細胞壁によって形を保っています。
包丁で切るということは、この構造を物理的に切断することです。
鋭い刃先は少ない力で食材に入り込みますが、
鈍った刃先では切断が始まるまでに押し込む力や引き延ばす力が大きくなり、
切断面周辺の変形や損傷が増える場合があります。
つまり、切れ味の違いは、食材の断面にも表れるのです。

03 | 切れ味は、おいしさを左右するのか?
料理のおいしさは、味だけで決まるものではありません。
香り、食感、見た目、口当たりなど、
さまざまな要素が組み合わさって
私たちは「おいしい」と感じています。
食材を切る際に起こる細胞損傷は、こうした要素にも影響を与える可能性があります。
野菜では切断面の状態が変わり、肉や魚では繊維の断面や食感に違いが生まれます。
また、玉ねぎを切ったときの刺激成分は、
細胞が壊れることで化学反応が進み発生します。
そのため、切れ味の違いによって、刺激の感じ方に差が生じることがあります。
切れ味は単なる使い心地の問題ではなく、
食材本来の状態をどれだけ損なわずに切れるかという視点にもつながっているのです。
04 | KISEKI:が実現した、切れ味と持続性の新基準
ここまで読んでいただいた方なら、切れ味の重要さは感じていただけたかもしれません。
では、その切れ味を長く保つにはどうしたらよいのでしょうか?
そこでKISEKI:が着目したのが、超硬合金という素材でした。
工業用刃物の世界では広く使われている素材です。
しかし、包丁の世界ではほとんど使われてきませんでした。
なぜだと思いますか?
理由はシンプルです。
硬すぎるのです。
性能は高い、でも加工が難しい。
それが超硬合金でした。

正直なところ、開発は簡単ではありませんでした。
刃先の角度を少し変える。
切ってみる。
思った結果にならず、また削る。
また測定する。
そして、もう一度つくり直す・・・
そんなことを何度も繰り返しました。
1年以上にわたる試作期間。
開発全体では約2年。
使った超硬合金は100枚以上。
試作した包丁も100本を超えました。
切れ味試験機による数値データや、
料理人による感覚的な評価。
その両方を大切にしながら、理想の切れ味を追い求めていったのです。

ある日、いつものように試作品でにんじんを切っていました。
何度も繰り返してきたテストです。
ところが、その日は違いました。
刃がスッと入っていったのです。
抵抗感がない。
吸い込まれるように刃が進んでいく。
思わず、エンジニアも
「なんじゃこりゃ」
と声が漏れました。
KISEKI:の切れ味は、偶然生まれたものではありません。
たくさんの試作と、たくさんの失敗。
そして数えきれない改良の積み重ね。
その先にたどり着いた包丁が、KISEKI:です。
さらに特筆すべき点は、その切れ味が長期間にわたって持続すること。

一般的な包丁では使用とともに摩耗や変形が進みますが、
超硬合金は非常に高い硬度を持つため、刃先の変化を抑えやすいという特徴があります。
その結果、購入直後の優れた切れ味を長く保つことが可能になりました。
05 | なぜKISEKI:は「おいしくなる包丁」と呼ばれるのか
KISEKI:の価値は、単に長く切れ続けることだけではありません。
切れ味の違いが食材の味わいにどのような影響を与えるのかを検証するため、
第三者機関の味覚センサー「レオ」を用いた測定を行いました。
対象となったのは、ニンジン、タマネギ、ローストビーフ、マグロなどの食材です。
その結果、一般的なステンレス包丁と比較して、
KISEKI:で切った食材は、うま味や甘味が高く、苦味が抑えられる傾向が確認されました。

もちろん、おいしさは包丁だけで決まるものではありません。
食材も違えば、料理の仕方も違います。
それでも私たちは、切れ味には料理を変える力があると考えています。
素材の持ち味を引き出すこと。
その魅力をできるだけ損なわないこと。
そのために切れ味は存在すると考えています。
だからこそKISEKI:は、自らを「おいしくなる包丁」と呼んでいます。
切れ味を追求した先にあったのは、料理をもっと豊かにするための、新しい価値でした。
Comment
0件のコメント